Q3.いまの憲法は時代に合わない?

A.改憲派が「現実」に合わせるため、憲法が「時代に合わなくなった」と言うのは問題のすりかえ
「東西冷戦が終わり、今の憲法は時代遅れ」「今の憲法は古くなったから見直すべきだ」と思う人もいるでし
ょう。しかし、いまはどのような「時代」であり、ほんとうに憲法は現実に合わなくなっているのか? このようなことをはっきりさせることなく、″古くなったから変える″とムード的に考えるのは危険ではないでしょうか。
改憲派の人たちが具体的にあげているものの中心は、第九条と自衛隊の問題、そして「国民の権利ばかりでなく義務をもりこむべき」という問題です。
しかし、たとえば、今の自衛隊はどのようにつくられてきたのでしょうか? 自衛隊の創設をはじめとして、60年の安保改定、PKO(国連平和維持活動)協力法、 ガイドライン関連法など、国民が望んだと言うよりはむしろ、
国会で強行採決して決めたように、国民の反対の声をおしつぶしてきたのが歴代の政府です。
 また、「他の国では何回も変えているから、日本の憲法も変えるべきだ」とよく言われます。たしかに、ドイツやフランスなども憲法を何回か変えています。しかし、建国の理念にあたる条文は、いっさい変えていません。フランスの場合、憲法と一体のものとして扱われ、今も使われている「人権宣言」は200年以上も前のものです が、全く変えられていません。
 日本の憲法は、日本とアジアの民衆に多大な蟻牲を強いた軍国主義の反省にたって、「平和主義」「基本的人権の尊重」「国民主権」という理念を明らかにしたものです。
このような世界に誇れる憲法を、時代が変わったからといって変える必要はありません。改憲派の人たちが自分たちのやりたい「現実」に合わせるために、「時代に合わなくなった」と憲法のせいにすることは問題のすりかえです。

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